近年、樹木葬の人気が高まりつつある理由には大きく3つ程あると考えています。

最も重要な部分は、樹木葬が継承者を必要としないお墓の形態であるという部分だと思います。自然に還るお墓なので、人の手を必要とせず、自然の摂理に任せることが可能というイメージがあると思われます。

そのために、お墓を管理するご遺族がいない方、または残されたご遺族に迷惑や負担をかけたくないという方に樹木葬が適するのです。

2つめの理由は樹木葬が自然回帰のシンボルでもある点です。亡くなっても自然の一部になり、生命の循環の中で生き続けたいという考え方に適しています。

自然や樹木が持っている、未来に向かって命が繋がっていくイメージが人間の心理に自然と受け入れられる部分があると考えています。

3番目の理由は、樹木葬墓地が環境保全と結びついたエコなお墓であるという事。世界的に環境保全意識が高まる中で、環境保全の実践のひとつとして樹木葬が選択されてきています。

山を削って整備される大規模な事業型の霊園より、山をそのまま自然のかたちで使ったお墓の方が良いという考え方があるのだと思います。

海外には、自然再生や環境保全の手段として樹木葬墓地が利用されている事例もあるくらいでなのす。