今回は、日本国内で初めての公営樹木葬墓地のお話をさせて頂きたいと思います。
この日本初の樹木葬墓地は、神奈川県横浜市からスタートしました。
そのお名前は「メモリアルグリーン」。JR戸塚駅からバスで20分ほどの場所にあり、郊外団地に囲まれた運動公園の様な雰囲気があります。
この場所は、子供達の通学姿やウォーキングを楽しむ老若男女の光景が見られ、まるで普通の公園の様な雰囲気なのです。
秋の季節になると綺麗なバラが咲き誇り、ボランティアの方々らの丁寧な管理によって、従来のお墓のイメージとはかけ離れています。
芝生を中心とした洋風のお墓が整然と並んでいて、まるで海外の墓地にいるような雰囲気を感じる事が出来ます。
樹木葬墓地のエリアは奥の方にあって、少しだけ高くなった台の上の芝生が広がり、そこの中心に巨大な樹木がそびえるという光景になっています。
横浜市では、市民を対象とした大規模なアンケートを実施し、地域に求められるお墓の形態を理解したうえで、今の形が2006年に出来たのです。
その背景には横浜が古くから外国人墓地が整備されてきた事と関係があるといわれています。
この横浜市のメモリアルグリーンは大変な人気の様で、募集は既に終了しているそうです。この樹木葬墓地の形がその後の国内の公営墓地に大きな影響を与える事になっていくのです。