今回は、樹木葬墓地の形態についてお話してみたいと思います。ここ数年の樹木葬の形態は、大きく分けて4つに分類されます。「里山型」、「樹林型」、「ガーデニング型」、「シンボルツリー型」の4つです。
里山型
里山型とは、知勝院に代表される、山林をそのまま樹木葬墓地に変えたものです。基本的には山林の樹木をそのまま墓標として使うのではなく、それらをある程度伐採後に埋葬箇所に新しい苗木の植樹を行うというものが一般的です。
その際に使われる山林は、日本の山林の多くを占めている杉の人工林か、かつて薪などをとるのに利用されてきた里山である事が多いです。
自然が豊かな環境が重視されるので、大都市からは離れている場合が多いのが難点の場合もあります。
樹林型
樹林型の樹木葬墓地は、かつて山林でなかった場所に、苗木植樹を等して将来的に樹林を京成していくお墓を指します。
山林以外の平場や新たに造成した場所に樹林を造る事が可能な為、アクセスの良い場所に開設する事ができます。
この場合も各墓碑の代わりに樹木が用いられるので、埋葬や参拝の個別性が保たれた樹木葬であるといえます。
ガーデニング型
ガーデニング型の樹木葬墓地は、従来の和型のお墓を西洋風に変えて、樹木葬をうたっているものが全て含まれます。
このバリエーションは豊富にあり、医師の形を縦長の和型から、横長やプレートの西洋型に変えた上で周りを芝生や花壇にしたもの、墓石をなくして植え込みや花壇のみにしたもの等、多少名ガーデニング様式に対応したお墓といえます。
シンボルツリー型
シンボルツリー型は、一定の敷地面積が共同墓として利用され、そこに1本または数本のシンボルツリーを植えるというお墓になります。
先日ご紹介させて頂いたメモリアルグリーンの様に、個別の埋葬が行われる芝生墓地にシンボルツリーが立っているものが多く、個別に医師のプレートが置かれる事もあります。
また、他人の遺骨を合わさった合同式の共同墓のお墓としてシンボルツリー型の樹木葬墓地が整備されているケースもあります。