皆さんは「樹木葬」というと、どんなイメージがありますでしょうか？
樹木葬にご興味があるお方の多くは「散骨」にもご興味をもたれている方が殆どだと思います。「自然葬」というカテゴリで考えた場合、共通点が多いのは確かですが、実は決定的な違いがいくつかあるのです。
一番の違いは法律上の位置づけです。実は散骨というのは合法ではないのです。「合法でなければ違法なの？」と思われるとは思いますが、実は違法でもないのです。
端的に申しますと、「法律上の正確な位置づけがされていない」状態なのが散骨です。
法律が適用されない散骨に対して、樹木葬というのは「墓地埋葬法」という法律で規定された墓地における埋葬方式のひとつであるというのが散骨との違いといえます。
しかし、樹木葬に関して注意しなければならない事があります。それは、土に埋めるか埋めないかで法律が適用されるかどうかが変わるので、合法ではない散骨型樹木葬という型式も存在しているからです。
墓地埋葬法で規定されている埋葬は、地中に埋める事をいい、墓地では遺骨を土の中に埋める事が義務づけられています。
例えば納骨堂の様に建物の中に遺骨を安置する事を収蔵といい、埋葬とは別の定義になります。
近年では、多くの自治体で散骨を規制する条例が設けられていて、散骨が可能な場所が少なくなっているようです。