現在では、ドイツ全土に広がっている樹木葬墓地について書きたいと思います。
現在ドイツ国内には、500カ所以上樹木葬墓地が設置されています。消費者団体の調査によると、火葬した人の約10%が樹木葬墓地を利用し、森の中に埋葬されているとう事です。
ドイツの現在の火葬率は上昇傾向にあり、今では50%を超えているくらいなので、ドイツで亡くなる人の5%以上は、既存の墓地ではなく森に埋葬されるという状況になっています。
当初は国有林で樹木葬墓地が展開されていたのですが、その後は各州の国有林や市長村有林にも広がり、教会有林でも樹木葬墓地が始まっています。こららの森林所有者が、運営会社に運営委託するかたちで墓地運営が行われているのです。
ドイツ初の樹木葬墓地の運営を手がけたフリードヴァルド社には、巨大なコールセンターが併設されていて、ドイツ全土からのお問合せ対応や顧客管理等をすべてこのコールセンターで管理運営しているそうです。
ドイツの樹木葬墓地は、墓地経営者である森林所有者から、運営会社が土地を借り受け、墓地運営を行っているケースが殆どなのです。