こんにちは、メモリアルホールみつわ、原です。
6月に入り、雨模様の空が増えてきました。
湿度も気温も高く、高温多湿な空気が気分を落ち込ませます。
そうかと思えば夜や朝方は想像以上に涼しくなったり、夏風邪などで体調を崩しやすい季節なのではないかと思います。
しかし実は、梅雨というのは古来より俳句や季語の中に紫陽花や蝸牛、雨上がりや五月雨といった表現に姿を変えて多く含まれ、意外と日本人に親しまれてきた時期でもあるそうです。
「五月雨を 集めて早し 最上川」 というのは 松尾芭蕉の有名な俳句ですよね。
「雨上がり後の夕焼け」 や 「部屋の中で雨音を聞きながら」
といった情景を思い起こさせる言葉。梅雨からくる共感力の強さは、
毎年、私たち日本人に等しく来る梅雨という時期が、特別な心象風景としてそれぞれに捉えられているからではないでしょうか。
ちなみに私が梅雨と聞いて感じる心模様は、どことなく寂しくて、ノスタルジーな気分を連想します。
傘を差し、視線がおのずと下を向く。そんな幼少期の記憶が強いためかもしれません。
田舎出身なだけあって、小学生の頃は片道40分ずーっと歩き通学でしたしね。(笑)
さて、先ほど挙げた「雨上がりの夕焼け」がきれいに赤い理由には、きちんとした理由があるそうです。
日が傾いたことにより一番遠くまで届く性質をもった赤い波長の光が、
雨により空気中に含まれる水蒸気によって散乱し、特に目に入ってきやすくなるからだそうです。
気持ちの沈む梅雨の時期。
少し見方を変えてきれいな夕焼けを期待するのも、この陰鬱な空気に、気分が「晴れる」ひとつの捉え方かもしれません。
自らの捉え方ひとつで気持ちが変わる。気分が上がる。
梅雨が教えてくれた良い例かと思います。
写真は先日撮影した夕焼けです