直葬とは?費用や流れ・マナーと後悔しないため
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近年葬儀の方法が多様化していますが、「直葬」は実施の例が増えているスタイルです。しかし家族中心に執り行われることがほとんどで、直葬に参列する機会はあまりありません。そのため実際の雰囲気や具体的なメリットやデメリット、注意点など分かりにくいのではないでしょうか。
この記事では直葬にかかる費用や実際に行うときの流れ・必要なマナーのほか、直葬で葬儀を行う際に後悔しないポイントなどをまとめます。ぜひ参考にしてみてください。
直葬とは
「直葬」は「ちょくそう」と読み、通夜や告別式など宗教的な儀礼を行わずに火葬だけを行うことです。
「直」の字が入っていることから、亡くなってから直接火葬するというイメージは湧きやすいかもしれません。しかし法律上死後24時間は火葬できないので、1日以上安置することが必要となります。
多くの場合は宗教者を呼びません。呼んだとしても火葬の直前に火葬炉の前で読経してもらう程度です。
経済的な理由や質素な葬儀を望む人が増えたことによって、実施の例が増えつつあります。統計にもよりますが、全ての葬儀のうち5~10%前後が火葬だと考えられます。もっと多く見積もっている調査もあります。
なお「火葬式」もほぼ同じ意味・内容です。厳密には「火葬式」は、葬儀は行いませんが供養の時間を取る場合に使います。読経は行わず火葬だけを行うことを直葬と呼びます。
直葬の費用
直葬を行った場合にかかる費用はいくらぐらいなのでしょうか。直葬は通夜・告別式を行わないため、費用は一般的な葬儀よりかなり抑えられます。参考ですが、直葬ではない一般的な葬儀の費用は130万~200万円程度が1つの目安です。
自分で行う場合と、葬儀社に頼む場合とに分けて見ていきます。なお火葬直前にお坊さんに読経してもらう場合がありますが、ここでは読経してもらう場合や戒名を付ける際の費用は含まれていません。ご注意ください。
➀自分で行う場合
自分で手配する場合、費用は20万円程度が目安となります。ただしあくまで目安です。いろいろな要因で費用は変動します。
自分で行う場合、主に必要となる費用は以下の通りです。
- 寝台車や霊柩車の費用
- 安置費用
- ドライアイス代
- 火葬費用
- 棺代
- 骨壺代
寝台車や霊柩車は、移動距離によって金額が変わります。
また火葬までの日数により、安置費用とドライアイス代が変わります。火葬費用も、公営・民営のどちらの火葬場で行うか、公営の場合はその自治体の住民かどうかなどで金額が変わります。その自治体の住民は無料になる場合もあります。
棺代も幅があります。直葬の場合は3万~7万円前後を選ぶケースが多いようです。
自分で手配すること・行う内容としては、遺体の安置場所の確保と搬送、死亡届や火葬の手続き、棺や骨壺の用意、火葬場への搬送などがあります。
搬送は法律がないため自家用車でも可能ですが、さまざまなリスクがあり霊柩車を手配するのが一般的です。なお費用が発生する搬送方法のうち、タクシーなど霊柩車以外の手段で移動させると違法となります。注意してください。
②葬儀社に頼む場合
葬儀社に頼む場合の費用は、40万円前後が1つの目安です。こちらもあくまで目安です。
先に述べた自分で行う場合の費用に、葬儀社への費用がプラスされます。ただしプランの内容・内訳を確認する必要があります。
さまざまな手配をしてもらえるので、手間はかなり減らすことができます。やるべきことは、手続きや手配よりも打ち合わせが中心になります。
葬儀社の費用は、良心的なところで10万円前後からあります。しかし中には安いのは見せかけだけで、必要な費用がオプションになっている場合もあり注意が必要です。霊柩車などによる搬送費用・安置費用・火葬費用などが料金に含まれているかあらかじめ確認しておきましょう。
直葬の流れ
次に直葬の流れをまとめます。以下の順で進めます。
- 臨終
- お迎え・安置
- 納棺
- 出棺
- 火葬
- 拾骨
順に見ていきましょう。
流れ➀臨終
お亡くなりになった場所によって、病院なら死亡診断書を、自宅ででかかりつけ医がいた場合は呼んで死亡診断書を、いなければ警察の検視のうえ死体検案書受け取ります。
なお病院の場合も、ずっと安置させてもらえるわけではありません。搬送手段と搬送先を見つける必要があります。葬儀社を依頼するか自分で安置先を探すかして、搬送できる手はずも整えます。
流れ②お迎え・安置
一般に寝台車で搬送します。安置場所は、ふつう自宅や葬儀社の安置場所などになります。自宅で亡くなって自宅に安置する場合は搬送はもちろん不要です。住宅事情など自宅が安置に適していない場合は、安置場所を見つけるのが困難なケースもあります。葬儀社の安置所がいっぱいのこともあるからです。
知り合いなどへの訃報はこのタイミングで行います。そのほか、葬儀社を頼んだ場合は担当者との打ち合わせなども行います。
自分で行う場合は、市役所または役場に死亡届を提出してて火葬許可証を受け取ることも必要です。死亡届は亡くなってから7日の間に行えばよいのですが、死亡届を提出しないと火葬ができません。火葬まで日数があるとドライアイス代などの費用もかさむため、早急に手続きしましょう。
流れ③納棺
24時間以上安置の時間をおき、火葬の日を迎えたら納棺となります。遺族・親族とともに最後のお別れをしながら行います。
葬儀社を頼む場合は、棺に花などをいっしょに納めることもあります。思い出の品などを入れることもできますが、不燃物など入れてはいけないものもあります。たとえば眼鏡や結婚指輪、腕時計などは入れることができません。
流れ④出棺
安置場所でお別れを行い、棺を火葬場へと移動します。火葬場で読経してもらう場合などは別ですが、そうでない場合はお別れの時間を過ごすのはこの出棺のタイミングがほぼ最後となります。
移動手段については、すでに述べたように自分で運んでも法律上問題ありません。しかし霊柩車を手配するのが一般的です。霊柩車には喪主か遺族1~2名が同乗します。葬儀社を頼んだ場合は霊柩車の手配をしてくれますが、自分で行う場合は運用業者に連絡して自分が手配しておく必要があります。
流れ⑤火葬
火葬場に到着したら火葬となります。お坊さんに依頼しておき、読経してもらう場合もあります。その場合、厳密には「直葬」ではなく「火葬式」と呼びます。
火葬は1時間~1時間半ほどかかります。その間は休憩室で待機します。
なお火葬の手配も、葬儀社なしの場合は自分で行います。住民票のある自治体で行うのが一般的です。
流れ⑥拾骨
火葬後に骨壺に遺骨を納めます。2人1組になり、お骨を同時に挟んで骨壺に納めていきます。喪主から血縁の深い順に入れ替わりながら行います。
拾骨が済んだら、すべて終了となります。
直葬のメリット
直葬のメリットについてまとめます。以下の3点が挙げられます。
- 費用が抑えられる
- 手間や時間が抑えられる
- 参列者の手間が抑えられる
1つずつ詳細を見ていきましょう。
➀費用が抑えられる
まず直葬は費用を抑えることができます。直葬が選ばれる理由で最も多いのがこの費用のメリットでしょう。
通夜・告別式を行わないため、祭壇や花など式にかかる費用が不要となります。また返礼品の費用も抑えられます。
またお坊さんを呼ばない場合や自力で手配する場合は、さらに費用を抑えることができます。お坊さんを呼ばないケースも多いので、合計するとまとまった金額を抑えられます。
②手間や時間が抑えられる
直葬は葬儀を行う側の手間や時間も抑えることができます。具体的には、弔問客の対応や接待などが不要になります。
また葬儀社を頼むかどうかによる部分もありますが、事前の準備も比較的少ないと言えます。葬儀社を頼むと自分がしなくてはならない手続きなどの手間はかなり減らすことができます。
時間についても、お坊さんを呼ばない場合はスケジュールの調整が少なくて済み、短期間ですべてを終わらせやすくなります。
③参列者の手間が抑えられる
参列者の側も、手間を抑えることができます。
通夜・告別式を行う場合は2日かかりますが、直葬は1日で済み短い時間で終わります。そのため時間や手間が少なくて済みます。遠隔地での葬儀でも、宿泊などの負担を少なくできる可能性も高くなります。
直葬のデメリット
ここまで見てきたように直葬にはメリットがありますが、デメリットもあります。次に直葬のデメリットについてまとめます。以下の3点が挙げられます。
- 最後のお別れの時間が短い
- 周囲の理解が得られずトラブルになることがある
- 菩提寺から納骨を断られることがある
1つずつ見ていきましょう。
➀最後のお別れの時間が短い
直葬の場合、最後のお別れの時間が短くなってしまいます。
直葬では、火葬炉前での最後のお別れの時間が5~10分です。実際に直葬を行った場合には、短いと感じる人が多いでしょう。先に直葬の流れをまとめましたが、その中で安置場からの「出棺」のタイミングでお別れを行うとあるのはこのためです。
ゆっくり別れを惜しんだり、故人を偲んだりすることができなかったと終わってからも感じる可能性があります。
②周囲の理解が得られずトラブルになることがある
直葬の場合、親戚などの理解が得られずトラブルになることもあります。とくに従来の日本的な葬儀のような形が当たり前と思っている方は、その可能性が高くなります。
直葬はシンプルな葬儀になるので、ほかの参列者も内容が質素だと感じて不満が出る可能性もあります。喪主や近しい親族は安置や納棺から関わっていますが、参列者が立ち会えるのは火葬場だけです。満足にお別れできなかったと感じるかもしれません。
そのほか、参列できなかった人から不満の声がある場合もあります。
③菩提寺から納骨を断られることがある
菩提寺がある場合は、確認なしで直葬を行うと納骨を断られる可能性もあります。菩提寺には通夜や葬儀を頼むのが一般的だからです。
直葬を考えている場合は、あらかじめ相談しておいたり代案を用意しておいたりしましょう。経済的な理由だけに限らず、遠隔地で行われるなど理由がある場合をふくめてその方が安心です。菩提寺への相談の具体的な内容については後述します。
直葬に参列する場合のマナーなど
必要なマナーなど、参列する側にとっての注意点についてまとめます。直葬は家族などごく身内で行うのが一般的です。基本的には、遠い間柄だったとしても親戚の直葬への参列のケースがほとんどになるでしょう。
次の2点についてまとめます。
- 香典
- 服装
1つずつ見ていきます。
➀香典
香典は、事前に不要という連絡がなければ一応用意しておきます。相場は以下が目安です。
- 祖父母:1~3万円
- 両親:5万円~10万円
- 兄弟:1万円~5万円
- 親戚:1万円~3万円
- 会社関係の人:5,000円
なお直葬では受付がありません。そのため香典を渡すときはタイミングを見て遺族に手渡しするのが普通です。祭壇があれば、焼香のタイミングで祭壇に供える方法もあります。
②服装
服装についての連絡がない場合は、通常の葬儀と同じ「準喪服」で参列します。
男性は、スーツの上下、ワイシャツ、ネクタイ、さらに靴下と靴の組み合わせです。色はワイシャツのみ白、ほかはすべて黒です。女性は、ワンピースやスーツにパンプスとストッキングの組み合わせです。いずれも色は黒を選びます。
もし「平服で」とあった場合も、カジュアルではなく暗い色や黒に近い色のワンピースやスーツを選びます。もちろん色は黒でも大丈夫です。そのほか男性はダークグレー、女性はネイビーなどなら問題ありません。
直葬を行うときの注意点
自分が直葬を行う立場の場合、注意すべき点をまとめます。
- 菩提寺には相談する
- 周囲の理解を得る
- 弔問の対策はしておく
- 料金やオプションになるものは確認する
1つずつ見ていきましょう。
➀菩提寺には相談する
菩提寺がある場合は、事前に相談します。通夜や告別式を行うときは菩提寺に依頼するのが通例です。
経済的な理由のほか、遠方で直葬を行う場合など事実上依頼できないケースもあります。事情がある場合は率直に話してみましょう。交渉するという姿勢よりは、お願いするぐらいの気持ちの方が望ましい結果が得られやすいでしょう。
直葬の場合でも納骨は可能か、戒名は付けられるかなどを確認しましょう。完全に儀式を排除するのではなく、火葬前の読経や戒名はお願いするなど妥協する方法もあります。
②周囲の理解を得る
親戚が不満を感じるトラブルもあるので、あらかじめ親戚に理由を説明して理解してもらいましょう。「故人の希望だった」と言うと了承してもらいやすいようです。また親戚だけでなく、参列する人にも直葬で行うことは伝えておきます。
故人の友人関係なども事後連絡で不満の声が上がることがあります。1~2週間内に挨拶状を送り、故人の遺志で直葬にしたなどの理由と生前のお礼を伝えるようにしましょう。
③弔問の対策はしておく
直葬が終わったあとも、しばらくは弔問客が来ることがあると心得ておきましょう。とくに週末はぽつりぽつりと弔問に訪れる人があり、遠出などの用事を済ませられない可能性も高いでしょう。
挨拶状を送る際に、直後の弔問は控えてもらいたい旨や一定期間経ってから受け付けるなどと伝えておくと、直後に集中するのを避けられます。直葬は葬儀の際に弔問客の対応をしなくて済むかわりに、終わった後に弔問の対応を個別に行わなくてはならなくなります。故人の交友関係によっては、直葬の方が結局大変になる可能性もあります。
また弔問に来たときに香典を受け取る可能性もあるので、香典返しは用意しておきましょう。
④料金やオプションになるものは確認する
葬儀社を頼む場合、料金の内訳と最終的に必要となる金額は必ず確認しましょう。必要な費用でもオプション扱いとなっていて、実際には表示されている金額では足りなくなるケースもあります。
表示の金額でどこまでできるか、オプションは何が必要でいくらかなどを確認します。トータルの金額がわからないと、葬儀社間の比較も正確にできません。搬送や安置・火葬など、内容が初めから明示されている葬儀社を選びましょう。できれば数社で事前相談を行って、信頼できるところを選ぶのがコツです。
直葬は後悔する?
「直葬をして後悔した」という声も聞かれます。もちろんそれがすべてではありませんが、確かに次のような場合は後悔する可能性もあります。
- 故人の意思で、よくわからないまま直葬を選んだ場合
- 生前に意思を聞いていなかったのに選んだ場合
上記のような場合、やってみたところイメージと違ったと感じる可能性があります。想像以上にシンプルだったと感じたりすると、故人に申し訳ないと感じるかもしれません。できれば事前に情報収集してから判断したいところです。
しかしもしもイメージと違ったとしても、故人に責められたわけではありません。それ以降の供養で欠落感を取り戻すこともできます。あとで「お別れ会」を催すという選択肢もあります。行う前の検討は大切です。しかし仮に後悔したとしても、後からできることはあります。
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直葬はメリットとデメリットの両方があるため、いろいろな角度から検討することが大切です。できれば、直葬にするかどうか決める段階から相談できる相手がいると心強いでしょう。
直葬への受け止め方は地域性も関わるので、地元の葬儀社なら事情に詳しく安心です。地方の場合、全国的に名を知られていなくても地元に根付いた葬儀社も数多くあります。料金体系がはっきりしていながら低価格のところも存在します。
長野県佐久市・佐久市・小諸市・東御市・軽井沢町・長野市・須坂市・松本市・安曇野市で葬儀をご検討であれば、ぜひ「みつわ」にご相談ください。直葬のプランもご用意しています。なお直葬の「火葬式プラン」は事前のご相談が必要です。直葬をご検討であれば、ぜひまずはご連絡ください。事情に合わせたご提案をさせていただきます。
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