エンディングについて
近年では、「終活」といった言葉が一般的に認知され、人生の締めくくりの「エンディング」について考える人も多くなってきています。自分自身の最後について考え、準備しておく事は家族への優しさともいえますが、自分自身がより良く生きるために必要な事でもあると思います。
準備しておきたい事
自らの葬儀に特別な希望がない場合であっても、葬儀の際に遺族が戸惑わずにすむように最低限の準備はしておく事が良いと考えます。日頃から、殆どお寺との付き合いの無い家庭では、菩提寺がどこなのか遺族が分からない事があります。墓地が寺院にある場合は、葬儀の際は菩提寺の僧侶にお願いしなければならないので、連絡先などを確認し、きちんとメモに書いておきます。葬儀社に僧侶を紹介してもらう場合も、宗派を伝える必要があるので、しっかり明記しておきましょう。
連絡先のリスト
自分の人間関係について、家族がすべて把握しているとは限りません。危篤になってしまった時や、死亡した時に誰に連絡してほしいのか、葬儀には誰に来てもらいたいのかをリストにしておくと安心です。家族も連絡漏れが無いか悩まずに済むでしょう。
遺影用の写真
遺影に使ってほしい写真がある場合は、すぐに分かるところにしまい、家族に伝えておきます。死後、葬儀の準備で慌ただしい中、ふさわしい写真を選ぶのは大変なので、本人が希望する写真があると家族は助かるでしょう。遺影用の写真を撮影して事前に準備しておく方もいらっしゃいます。
お墓について
先祖代々の墓地がある場合は、そこに埋葬してもらう事が考えられますが、その後、誰に墓を継いでもらい、管理してもらうのか、つまり祭祀承継者(さいししょうけいしゃ)を誰にするのかを考える必要があります。子供のいない夫婦や一人暮らしの人、墓を継ぐ人がいないなどの場合は、永代供養墓(えいたいくようぼ)や、合同墓などの選択も考えられます。
相続について
相続については、トラブルを防ぐために、法的に有効な遺言を残しておくと良いと思います。相続トラブルになるほど財産はない、と思うケースもあるようですが、家庭裁判所に持ち込まれる相続のトラブルでは、財産が1000万円以下が3割、5000万円以下を含めると7割以上という統計があるくらいです。例えば家1軒しか財産がないとしても、子供が複数いて、相続分を主張すると、家を売却して財産を分けるという事にもなりかねません。事前にトラブルを防ぐためには、遺言を書いておく事を推奨させて頂きます。残された家族が仲良く生きている為に、思いを記しておく事はとても大切だと考えています。
葬儀について
「形式にとらわれない葬儀」や「自分らしいお葬式」など希望があるかと思います。具体的なプランがあれば実現可能ですので、実際に家族と話し合ったり、準備する人も近年増えてきました。みつわでは事前相談も承っておりますので、気軽に相談してください。事前相談の上、エンディングノートなどに具体的に記録して意思を伝えておくことで希望するプランが具体的になり、実現可能です。また生前予約という、葬儀スタイルや内容、費用などを事前に予約しておくシステムもございますので、ご相談ください。