いつもみつわブログをご覧いただきありがとうございます、社長の武井です。
日々の気づきや発見を共有する「みつわの日常」も、#6となりました。今回は、「寄せ書き」についてお話させてください。
みつわでは、故人様に想いを馳せられる余白を作ることを大切に、オリジナルの取り組みをしています。その中の一つである「寄せ書き」は、ご家族に故人様に対してのメッセージを寄せ書きのように書いていただき、棺に入れるというものです。
実はこの取り組みは、あるスタッフのお客様へ真摯に向かう心から生まれたものです。みつわスタッフは既存のサービスだけでなく、おもてなしの心を常に持ち、どうしたらお客様に寄り添えるか一人ひとりがアイデアを膨らませています。ある日の葬儀で東信営業部の竹内幹太さんは、「寄せ書きにしてはどうか」と思いついたそう。今では、全店舗での取り組みとして行えるように進めています。
葬儀中は想像以上に慌ただしく、どうしても手順をこなすので精一杯になってしまいます。でも、故人様と面と向かって「ありがとう」と言える瞬間は、これが最後。だから後悔のないように、振り返れる時間を作りたいのです。
それに、喪主様や故人様の息子・娘さんは率先して葬儀に参加しやすいですが、お孫さんはどうしたらいいか戸惑う場合も多いでしょう。寄せ書きには、お手紙のようにメッセージを書くご家族もいれば、故人様との思い出を絵にして描くご家族もいらっしゃいます。お孫さんもご自身にあった形で参加できます。
実際に利用されたお客様は、書きながら「おばあちゃん、こういうこと言っていたよね」と話されていて、想い出すきっかけになっているなととても嬉しく思いました。家族によってまったく異なる寄せ書きになるので、文章を読ませていただくと、その家族が普段どんな空気感で過ごされているのかわかるんです。「おばあちゃんらしい寄せ書きができたから、これは棺に入れないで祭壇に飾っておこうと思う」そんな言葉をいただいたときは本当に嬉しく、この取り組みを始めてよかったと感じました。
中には、故人様の兄弟がこっそり書いているお家もあって……。きっと、仲が良くてどんなことも言い合えるご家族だけではないはずです。それでも、最後に内に秘めた想いを届けられる。寄せ書きを書く時間は、心の中の故人様と対話できる大切なひとときだと感じています。